仕事
ひとつの仕事が終わった 長く長く数カ月にわたる仕事が終わり、ようやく普通の時間に帰路についた 最後は眼精疲労になり、集中力も落ちてしまってロクなパフォーマンスが出せなかった おそい時間に食事をするから、朝は睡眠不足と消化不良で胃もたれして 固い身体と冷たい心を叩き起こして仕事をしていたような気がする それでも自分のやったことは大したことないから、正直達成感よりは 安堵感を少しだけ味わったというレベルで、ただただ疲れた感情がそこにあった でも、それが働いたということなのかもしれない 上司から叱られたり、自分に失望したり、嫌になる時も結構あったけど 悔しさ以上に、諦めのような感情が湧いたことが多くて、もうそういう歳なんだろうと思った 昔、違う仕事をしていた時は自分の限界以上に考えたりして、それでも全然足りなくて、悔しくて泣いたりしたこともあった 仕事のミスが悔しくて、悔しくて、自分のふがいなさに苦しくなって夜に何度も吐いてしまったこともあった 今日はひとつの大きな仕事の終わりだったけれど、ずっとずっと苦しんでいた別の仕事もやっとカタがついて やっと肩の荷がほんの少しだけ降りた 突然、課内の人から、ぼそっと「いつもありがとう」と一言だけ言われて それが今まで色んな、色んなことをみていた、みてくれたように聞こえて その場で泣いてしまいそうになった そういう人の一言が、本当に嬉しくて、まだまだやっていけると思える 経験上、辛くてどん底のような毎日や、失敗して怒られて凹んだ日々の中の動きって 人はとても良く見ているものなんだと思った もう駄目だ、限界だ、俺は結局大したことが出来なかった、等という実感のある時は 「仕事をした」ことに何故かなっている 順調に上手く仕事が出来ている時は、あまり働きぶりは評価されていない時が多い その点は、世の中良く出来ているとよく感じる まだまだ俺は中途半端で、ろくなスキルも無いけれど、自分なりに考えて、4月からは積極的に 人に与えていきたい。